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Camera Japan 2012

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RotterdamとAmsterdamで開催されたCAMERA JAPAN 2012 はベネルクス最大の日本映画祭で、今年で7回目。

「Japaricious(じゃぱリシャス)」というテーマの元、日本ならではの食文化を体感できる映画やイベントが行われました。

日本映画と日本文化のお祭りは回を追うごとに動員数を増やし、今年も各国から大勢の映画ファンで会場は満員でした。





今回ご縁があって、メインビジュアル、ポスター、Tシャツ、エプロンなどなどを作りました。

これまで写真メインだったビジュアルから方向性を変えて、アイコンをベースにしたテキスタイルのようなイメージです。

毎年メインビジュアルは、ペアで2種類のポスターを作ります。シンプルなデザインと、日本の着物をモチーフにしたカラーバージョンを作成しました。




今回、NYCの出版社で働いていた時のアートディレクターだった岸部さんと、10年ぶりに仕事をしました。岸部さんとはいつかまた仕事をしたかったので嬉しかったです。…とはいえ、オランダ&上海&日本という距離の中での制作は初めてで、時差やコミュニケーションで戸惑うことも。




RotterdamのDudokに歴代のポスターが設置されました。その中に自分の作った物が並んでいるのは不思議な感じです。




出発ギリギリまで色々作っていたこともあり、Rotterdam、Amsterdamにポスターが貼られているのを見つけて、「おお、これは自分が作ったのだった…」とやっと実感したのでした。




アイコンベースのビジュアルは展開がしやすく、Tシャツやエプロンになったり、モニュメントの女の子のドレスになったり、


居酒屋のメニューとして活用されました。使わなかったのを含めて、かなり大量のアイコンを作成しましたが、これで浮かばれます。




あとこれも作ったのだった。日本文化のインフォグラフィック系ポスターです。手巻き寿司レシピ、お箸マナー、魚の漢字、食べ合わせについてのレクチャーを、インフォグラフィックでするというコンセプトです。お箸マナーのポスターが売り切れたのは意外!





手作りの屋台では、お寿司やグッズ、包丁(!)などが。その他Ueda MakiさんのSmell Barなど、個性的なブースが並びました。





映画の合間を縫って、日本文化のパフォーマンスが行われました。書道、太鼓、琴、笙など、日本でもこんなに一度に集中して(しかもこんな近くで)観ることはできないので、興味深かったです。





CAMERA JAPANのボランティアの皆様は、もうなんというか、個性的で、

かつ、しっかりオーガナイズされている印象でした。みんなフレンドリー!日本語堪能な方が多くてびっくりしました。





日本人アーティストによるクラブナイト、コンサートも。個人的にすごく好きだったのがベルリン在住のUsaginingenさんです。足で漕いでビジュアルを創り出す自転車のような装置。キルトが紡ぐ世界感、水を流しいれるアイデアなどなど、なんかもうすごい好きでした。




もちろん映画も沢山観ました…あんなに沢山の日本映画を一度に観ることも、そうないでしょう。
Opening Film は「Silent City」。監督と主演女優さんのレクチャー。





Kick-offのサプライズムービーから始まって、Opening Movieの「Silent City」、岸部さんオススメの「ヒミズ(Himizu)」、「大鹿村騒動記(Someday)」、「まほろ駅前多田便利軒(Tada’s Do-it-All House)」「あさっての森(The Warped Forest)」…個人的には「観世音(KanZeOn)」が観たかったのですが、時間が合わず断念…。逃した映画も沢山あるので、帰ったらTSUTAYA行かねば。



今回初めてのCAMERA JAPANでしたが、日本より、日本らしく、日本文化を楽しめるという、稀有なイベントだなあと。

日本じゃない場所で、日本文化の奥深さを発見するという、不思議な体験でした。

個人的にも去年から日本庭園の構造、茶室の歴史、能楽、茶道、華道と、日本文化を横串で勉強していますが、

文化的な懐の深さを改めて体感した気がします。

[LINK]
CAMERA JAPAN 2012